るんびにい美術館は小さくて、ユニークな美術館です。
ギャラリーでじっくり作品を味わい、もし興味が広がったならば、2階のアトリエを訪ねてみてください。
作品の制作現場を実際に見て、アーティストたちと交流することもできます。彼らのユニークな創造と魅力的な人柄に触れて、きっと心地よい興奮で心が満たされるでしょう。
その後は館内のカフェで、おいしい料理やコーヒーでお腹を満たすこともできます。カフェで出されるパンとラスクは、この美術館の中で焼かれたものです。るんびにい美術館には、パン工房までが一緒にあるのです。
るんびにい美術館は、知的な障害や精神の障害などのある作者が創造した表現作品を――しばしばアウトサイダーアート、あるいはアール・ブリュットと呼ばれるような作品を――多く展示します。 ですが、アウトサイダーアートやアール・ブリュットの美術館ではありません。
私たちの心は、沢山のものを区別します。
障害者と健常者。おとなとこども。男性と女性。国、人種、人や動物や植物…。この世界は、無数のボーダー(境界)でできています。
もしも、すべてのボーダーを心から消し去って、それらをただ一つのものとして見ることができたなら。もしそんなことができたなら、世界はどんなふうに見えるのでしょうか。
もしかしたら、そこにはただ命の輝きだけがあるのかもしれません。
私たちは、見る人が命を感じるような、あらゆる表現物を紹介したいと考えています。
命は、あらゆる境界線を越えて広がっています。アウトサイドもインサイドもありません。障害者も、そうでない者も。
ボーダレス・アート。私たちがご紹介しようとするものを、気まぐれにそう呼んでみましょうか。
ボーダレスはなぜだか魅力的です。
それは、きっと愛とよく似ているのです。
るんびにい美術館について
るんびにい美術館は、社会福祉法人光林会が運営する |
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